省エネのつぼ

・省エネの考え方

省エネ(省エネルギー)とは文字通りエネルギーの消費量を削減しようというものです。
その為に、エネルギーを効率的に使用したり、余分なエネルギー消費を抑える工夫が必要です。

でも何のために?

と省エネの本質を真剣に考える事が必要です。

日本では1979年に「エネルギーの使用の合理化に関する法律」いわゆる省エネ法が制定されて以降、省エネルギー対策が推進されています。

エネルギーの効率的運用については二度のオイルショックの経験から産業部門を中心に効率化が進められてきました。

今、問題になっているのは事業所(会社等)と家庭です。

運輸部門で増えているのも自家用車が大きな割合を占めています。「エゴ」とは哲学における「自己認識・自我」という意味です。

省エネを推進する為に肝心なのはまず「エコよりエゴ」ではないでしょうか。

とにかく自分の会社や家庭の電気代を安くしたい、燃料代を減らしたいと工夫をする。

そのついでに環境にも良ければそれで良いし地球環境の事を考えるのはその後でも良いと思います。
とにかく大事なのは自分から変わるという事です。
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・空調について

いわゆる空調には色々な種類があるのをご存じでしょうか?
そもそも空調(空気調和)とは何でしょう?
何が必要とされているのでしょうか?

空調は人間の快適な生活・活動空間を維持したり、サーバなどの機械や生産設備などの為に使われます。

空調機は温度や湿度、あるいはCo2濃度や塵などを要求された基準に満たすためのシステムだと言えます。

ところで我々が仕事をする空間は、どの程度(質)の空気に調節されているのかというのをご存じでしょうか?

通常は温度が暑い・寒いという事と、湿度が気になるだけではないでしょうか?

人間が生活する建物の空間には換気が必要です。
新鮮な外気を取り入れて汚れた空気を排出しなければなりません。

しかし、新鮮な外気を取り入れる時に加熱や冷却をしなければなりませんので大きなエネルギーを必要とします。

必要な量だけの外気を取り入れているかどうかを知る事はとても大事です。

空気の質(エアクオリティ)という観点から空調を見直すと、大きな省エネと結び付ける事が出来ます。Ropeccs


・換気について

換気の重要性をご存じでしょうか?

換気の目的は人間に必要な酸素を供給したり、不快な臭いを排出したりする等の
快適な室内環境の為でもありますし、室内の燃焼器具に酸素を供給する為でもあります。
湿気を排出する事は結露防止にも役立ちます。

換気には自然換気と計画換気があります。
自然換気はすきま風やドアの開閉による換気で、計画換気は計算された量の空気を
換気扇やファンなどで換気する事です。

平成15年7月に建築基準法が改正されて換気設備の義務づけがなされ、確認申請時に
書類として提出しなければなりません。
住宅の場合は一時間に0.5回以上、空気が入れ替わる換気を行わなくてはならないと決まっています。
これは人間の排出するCo2の量が根拠になっています。

しかし、必要以上の換気をすると外気取り入れの為に無駄なエネルギーを消費してしまう
事になります。これはファンの動力と加熱や冷却の両方のエネルギーです。

換気の基準があくまでもCo2の濃度であることを認識していただきたいと思います。
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・インバータについて

インバータという言葉はすでに聞き慣れた言葉です。
でもインバータって何?と聞かれると一言では答えるのは大変です。
でもイメージとしては「なにか便利でエコに役立ちそう・・・」それで十分です。

インバータは電動機に流れる電流の周波数を変える事が出来る装置です。
周波数を15%下げると回転数と流れる量(水や空気)は15%下がります。
しかし、軸動力と言われる消費電力は回転数の3乗に比例して下がります。
0.85×0.85×0.85=0.61つまり、回転数を15%下げると動力(消費電力)は約40%も下がります。

建物に設置されている空調機やポンプには必ず余裕があります。(設計の教科書に書いてあります。)
一つのポンプを選定するのにも色々な余裕率が加算され、実際に業者が設置する機器は1.5~2倍の余裕がある場合があります。

本当に必要な水量、風量を調べてチューニングする事により、大きな省エネになります。
従来の方法ではインバータを取り付けるには大きな設置費用が必要でした。
しかし、今は最低限必要な機能だけを使うことにより設置費用を安くすませています。
大事なのは設置した費用に対する効果(メリット)を見極める事です。

ご注意して頂きたい点もあります。
インバータは機械ですのでいずれは壊れます。5年を経過したら壊れる可能性があります。
故障したばあい、配線を直結する等の対処方法を考えておいて頂かなくてはなりません。
故障してから代替品を用意するにしても通常、一週間はかかります。

回転数を下げると三乗の割合で比例して電力量は下がります。
しかし、二乗の割合で比例して圧力も下がります。末端で圧力が足りなくなる可能性が有りますので注意が必要です。
インバータ


・電気代について

電気代を節約するにその仕組み(電力会社の請求)について知る必要があります。
電力会社はユーザー向けに色々なプランを用意しています。

基本的に請求書には基本料金(契約電力)と電力量料金(使用料)がプラスされてきます。
契約電力とは私の建物は最大で○○Kw使いますと宣言して申請して決められるもので、電力会社側からみるとインフラを整備をするためにも必要です。

しかし、いつ・誰が宣言をしたのかご存じでしょうか?
通常は設計をして建物を建てた時から決まっているのですが、それは現在妥当な数値なのでしょうか?
契約電力(kw)は1年365日のなかの30分間の最大の電力(デマンド値)で決まります。

これを工夫して下げる事が出来れば交渉して契約電力を変更する事が出来ます。
デマンド値を下げる方法としては使い方の工夫をして運用を改善する方法と、省エネ機器に交換したり、自動コントロールする機器を導入して設備を改善する方法があります。

とにかく大事なのは電気料金の仕組みを知る事と電気代を見える様にする事です。Ropeccs


・エコ活動と未来

アル・ゴア元アメリカ副大統領は映画と著書の「不都合な真実」で述べております。

「災いを引き起こすのは、“知らないこと”ではない。“知らないのに知っていると思いこんでいること”である」

どうやってその危機の解決の為に手を貸す事が出来るか?
まず、地球環境が危機的な状態であるという、事実を知るということ。
自分一人が出来る事は小さい、でも自分が出来る事は何だろう?と考えること。
我々一人一人の思いと行動を変えていくということ。
大切な事はエゴでも良いから、まず自分が今居る場所で自分が出来るエコ活動をして行くことだと思います。
それはかけがいのない地球と未来の子どもたちの為でもあります。
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・エアクオリティ制御(AQCS)について

エアクオリティとは文字通り「空気の質」の事です。
室内環境の空気の汚れ具合を見るのにCo2(二酸化炭素)濃度で比較するのが一般的です。
通常、外気のCo2濃度は約350ppmです。
また、建築基準法では室内環境のCo2濃度を1000ppm以下にするように基準を定めています。
しかし、タバコの煙や人間の汗の臭いはCo2濃度の数値にほとんど反映されません。
従って実際の空調換気ではあらかじめ決められた風量の外気を取り入れて、その分を排気しているだけです。
Co2濃度で計測しても多くが基準以上の600~800ppmになっています。
つまり過剰な換気をしてエネルギーを浪費しているのが現状です。
これからの時代はエアクオリティ制御(AQCS)による「換気デマンドコントロール」が必要になってきます。
その為にCo2/VOC(揮発性混合ガス)を感知できるエアクオリティ・センサーが省エネの切り札になります。
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[ 15 April, 2009 ] • [ lovely ]